部長ご挨拶

部長ご挨拶

日本医科大学千葉北総病院 集中治療室 部長 白壁 章宏

1994年の開院時から16床で運営されていた集中治療室は、これまで循環器救急疾患を中心とした内科系重症疾患と救命救急センターが担当する外傷やショック、そして心臓血管外科の術後管理目的の患者さまの治療を行ってきましたが、2018年8月に救命救急センターが別病棟に移動しました。現在、集中治療室は12床になり、循環器救急疾患(急性心筋梗塞、不安定狭心症、うっ血性心不全、急性大動脈解離、重症不整脈、肺血栓塞栓症など)・呼吸不全・腎不全などの多彩な内科系重症疾患とともに心臓血管手術(冠動脈バイパス術、弁置換術、大動脈人工血管置換術など)、腹部外科手術(肝切除、膵頭十二指腸切除術など)やその他のハイリスク手術の術後管理を対象とした患者さまが入室され治療を受けられています。つまり当集中治療室はCCU(Cardiovascular Care Unit)、General ICU(Intensive Care Unit)、そしてsurgical ICUとしての役割を担っています。
このホームページは、これらのうち内科疾患を担当する集中治療室専従医の活動について掲載します。当室専従医は日本医科大学循環器内科からのスタッフで構成されておりますので、対応疾患は救急循環器疾患が主体になりますが、急性腎不全・呼吸不全・多臓器不全・敗血症なども多く収容されています。高齢化社会となり、集中治療を要する患者さまの数は増加傾向で、当集中治療室も12床満床の状態が継続しています。限りあるベットを有効活用し、困っておられる患者さんをひとりでも多く収容できるよう病院として取り組んでおります。また、集中治療学は“経験”が重要とされる学問でもあります。1994年開院以来の約30年の集中治療の経験、また積み重ねられたデータを元に多くの患者さまを救命すべく、多くの人々に認められる部署であり続けるようチーム作りをしてまいります。