臨床研修プログラム
一般目標
急性重症循環器疾患、多臓器障害に対する呼吸循環管理、全身管理ならびにチーム医療の基本を修得する。
行動目標
- 重症疾患の診療に関する下記項目を習得する。
- 患者・家族と医療従事者との信頼関係を構築しつつ最良の治療法を実践する。
- バイタルサイン、主要検査成績を的確に判断できる。
- 救急処置を実施できる。
- 人工補助装置の適応・効果・禁忌について熟知する。
- 急性冠症候群、急性心不全の治療計画を構築できる。
- 2年次に集中治療室での研修を選択する場合は観血的処置の基本手技を習得する。
学習方略
- 目標達成のための具体的な方法として、
- チーム医療の中で病態把握・治療戦略の決定に至る計画的医療を実践する。
- 救急処置法(BLS,ACLS)についての講習に参加する。
- 1日2回のカンファランスに参加し、症例提示ならびに議論を行なう。
- 症例カンファランスを担当する。
- 2年次に研修を選択する場合は心臓カテーテル検査に術者として参加できる。
評価
- 研修期間の中間で下記について評価し、不十分な点を適宜補習する。
- 病歴ならびに理学的所見のとり方
- 検査成績の正確な判断
- 心電図、超音波検査の実施と判読
- 救命処置法の技術
- 治療方針決定のための知識と判断
1年次研修(2カ月間)で集中治療に興味をもたれた研修医には、2年次に集中治療室での選択研修が可能です(期間制限なし)。基本的な研修内容は1年次と同様ですが、2年次研修医には、①1年次研修医の指導・援助(屋根瓦方式)、②心臓カテーテル検査・治療を含む観血的処置への参加が可能です。循環器疾患を主体とした全身管理、チーム医療を理解し実践することで、医師としての能力をより充実させることができます。